　　柴犬のしつけの心得

　　・吠えるのは柴犬の本能

柴犬は見知らぬ人に対して、必ずと言っていいほど吠えます。吠えるのを嫌がる飼い主が叩いたり、叱ったりするのを見かけることがありますが、それでは柴犬の性格が歪んでしまいます。

　柴犬は良く吠えます。ですが非常に賢い犬ですから吠えるのには理由があります。飼育犬の柴犬が吠えたら何かあると気を配って下さい。その時、その時に吠える理由があります。

　その理由が分かれば飼育者も安心し何故吠えるか納得できます。決して無駄吠えをしないのも柴犬です。ですから柴犬が吠えるのは理由があると理解して下さい。

仔犬の写真

　この柴犬の歴史にもその良く｢吠える｣事のDNAを受け継いだ一端が伺えます。柴犬は日本人の祖先である縄文人と共生する様になってから約一万年以上と言われています。この太古の昔、人と共生する様になった経緯が縄文人と共に狩猟犬として日々を暮らしていたという事実があります。

　野生の獲物を人と共に追い詰めながら吠えて知らせ、夜になれば人と共に寝て暗闇の中を近づくいろいろな外敵を察知して仲間や人間に吠えてその危険を知らせた訳です。

　｢良く吠える｣と言う事は柴犬の大切な部分でもあります。ですが柴犬は賢い犬ですので決して無駄啼きや長啼きはしませんから｢吠える｣のには理由があると理解して下さい。